1.3BG

1.3BG

今かなり多くの化粧品に配合されている1.3BG。化粧品の裏を見てみると「BG」という表記がありますが、1.3BGのことを指しています。

この1.3BGとは一体どのような成分なのか、肌にどのように作用するのかを詳しく説明いたします。

化粧品に欠かせない優れた成分

1.3BGは別名「1.3-ブチレングリコール」または「ブチレングリコール」と呼ばれる抽出溶剤です。

アルコールの一種で保湿作用を持っています。グリセリンと近い成分ですが、グリセリンよりも1.3BGはさらさらしていてべたつきにくく、刺激が少ない成分のため、敏感肌の方でも比較的使いやすい成分です。

エタノールを使用し抽出したエキスを使用すると肌が荒れてしまう方はBGを使用することが多いようです。

また、抗菌作用もあるため、40%BGで抽出したエキスは保存が1年間できると言われています。

他の防腐剤と組み合わせて使用するとことで相乗効果を得ることができます。

ビタミンCはとても不安定で酸化が早い成分ですが、BGを配合することで酸化による変色を防ぐこともできます。

もう一つ特徴的なのは他の成分ではあまりみられない「香りを長持ちさせる効果」。

ハーブウォーターや精油を使用して作る化粧品に入れることで, 最後まで香りを楽しむことができます。

植物由来と鉱物由来のものがある

1.3BGには植物由来(主にサトウキビ)と鉱物由来のものがあります。

化粧品に表記されているBGは植物由来、鉱物由来どちらもBGと表示されています。

これはBGに関して植物由来でも鉱物由来でもグリセリンのように表示が義務付けられていないからなのです。

昔は鉱物油や鉱物由来の物は不純物が入っており、それを使用した肌が紫外線に当たることでシミなどを作ってしまう「油焼け」という症状を引き起こしてしまうという報告があり、使用は避けられていました。

そのイメージをお持ちの方や、その情報を耳にしたことがある方からすると鉱物由来のものは避けた方がいいのでは? と思われるかもしれません。

しかし、近年では精製技術が発達しているので非常に安全性が高い原料となっています。

鉱物由来であっても前述のとおり、肌への刺激がほとんどなくなっているので、それほど気にすることはありません。

ただ、植物由来でも鉱物由来でも全員の方にアレルギーが出ないとも限りません。

心配な方は購入前にお店の方へ確認してから購入しましょう。

また、敏感肌の方は必ずパッチテストをしてから使用するようにしましょう。

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