皮膚科医に聞いた!肌の老化の5つの原因とその対策

皮膚科医に聞いた!肌の老化の5つの原因とその対策

肌の老化はできる限り防いで、いつまでも美しい肌を保ちたいというのは、女性なら誰しも願うことです。

美しく齢を重ねるために、正しいケアや生活習慣はとても大切。

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肌の老化を促進する主な原因は、大きくわけて5つのものが今分かっているとのこと。

肌の老化の5つの原因とその対策方法について、美容皮膚科医の先生にお聞きしてまとめました。

riica

ライター:riica

美容医療関係の会社で働いていて、美容部員の経験もあります。

勤務先に美容皮膚科医の先生がいるので、最新の美容医学の知識をお聞きしながら、正しい情報をお伝えします!

1.紫外線による光老化

紫外線が肌に悪いことは言わずもがな、みなさんよく御存じだと思います。

紫外線を浴びると肌を守ろうとする防衛反応により、メラニン色素を作り出して、過剰にメラニン色素が作られた結果がシミとなって現れます。

しかも、紫外線はシミを作るだけではありません。

紫外線の中でも「UV-A」という波長は肌の奥にある真皮層まで到達し、コラーゲンを破壊します。

その結果、シワやたるみといった肌老化を引き起こすのです。

これを「光老化」とも呼びます。

また、後述にある乾燥や酸化、糖化にも関与するので、肌を老化させる最大の敵が紫外線なのです。

紫外線への対策

老化予防のための紫外線対策はとにかく「肌の中へ紫外線を入れないこと」です。

夏でも長袖を着る、日傘、サングラスは必ず付ける、日焼け止めは効果の高いものを使用するなど徹底的に紫外線対策をしても損はありません。

日焼け止めのSPFはシミを作らせるUV-Bを防止する数値で、PAがUV-Aを防止する効果を表したものです。

PAは最高レベルがPA++++(フォープラス)で2013年1月1日からこの表記が可能となっています。

UV-Aは室内にいても窓を透過して入ってきます。

外に出ないから安心と思わず、いつでもどこでもPA++++の日焼け止めは塗っておくようにしましょう!

2.乾燥

年齢とともに乾燥しやすくなったと感じる方も多いでしょう。

皮膚は20歳をピークに角質の潤いを保つための天然保湿成分が減少していきます。

この天然保湿成分が少なくなると、角質層の表面に隙間ができてしまい、その隙間から水分が蒸発しやすくなってしまいます。

乾燥はただ肌表面がカサカサするだけではなく、肌を老化させる原因にもなります。

乾燥が進むと肌の細胞自体が弱くなり、紫外線を入れやすくなり、1の光老化につながります。

また、肌の奥、真皮にも影響が出てしまい、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を保つ部分の繊維が弱くなりシワやたるみができやすくなります。

乾燥への対策

人間の体の半分以上は水でできています。

細胞も水がしっかりと含まれている方がふっくらとしており、健康な肌を導いてくれるので美肌作りにはたっぷりの水分が必要です。

水分は与えただけでは逃げてしまうため、保水力が高い成分でスキンケアを行うと良いでしょう。

ヒアルロン酸セラミドは保水力が高いのでオススメ

米肌やライスフォースにふくまれている、ライスパワーNo.11も、肌の保水力を改善してくれる成分なのでおすすめです。(参考:米肌の口コミ!ライスフォースとどっちがいい?

また、化粧水はシートパックを利用するのも有効です。

パックをすると成分の浸透率が高くなるため、よりしっかりと保湿できます。

あとは、内側からも良質な水分を適度に摂ることも大切です。

3.酸化

酸化は、酸素が何かと結びつく働きのことをいい、いわゆる「サビ」のことです。

リンゴを切ってそのまま放置しておくと茶色くなるのも酸化反応です。

私たちの体は酸化すると活性酸素が発生し、身体をサビつかせてしまいます。

この活性酸素が発生する原因は、紫外線、大気汚染、喫煙、飲酒、ストレスなどといわれています。

そして一度酸化が起こると連鎖的にどんどん体内に広まってしまいます。

酸化によってうまれた活性酸素が表皮のメラノサイトが刺激してメラニンが増えるので、肌はくすみ、真皮のコラーゲンを作る細胞が弱くなって、シワの原因となります。

酸化への対策

本来、私たちの体の中にはこの酸化に対抗する働きが備わっているのですが、年齢とともにその働きも弱まっていきます。

そのため、抗酸化作用のある栄養素をバランスよく摂取することが大切になります。

有名なのはビタミンCとビタミンE

これらは食べ物からも積極的に摂取するようにしましょう。β-カロテンやカテキンなどもぜひ摂りたい栄養素です。

また、酸化の原因となる、紫外線はしっかりと対策するようにしましょう。

4.糖化

何年か前から注目されてきたこの糖化ですが、簡単にいうと肌がコゲるという状態です。

パンを焼くと表面が茶色く焦げて固まりますよね?あの現象が肌の中でも起こります。

体内にあるタンパク質と糖が結びつくと「AGEs」という物質が作られます。

このAGEsは褐色を帯びているため、肌を黄色くくすんだ色に見せてしまい、黄ぐすみの原因となります。

また、コラーゲンを固めてしまうため、ハリや弾力も失ってしまいます

糖化はゆっくりと年齢とともに進行していくもので、一度できてしまうと代謝や分解はされず、どんどん蓄積されて行ってしまいます。

糖化への対策

糖と結びつくのなら糖を摂らなければいいのでは? と思われるかもしれませんが、糖も人間が生きるために大事な栄養素です。

全く摂らないというのは健康によくありません。ですが、過度の摂取は糖化を促進してしまうので注意が必要です。

また、糖を摂取したら体内に蓄積しないように運動をすることが大切です。

激しいスポーツでなくてもいいので普段より多めに歩く、階段を使う、腹筋や背筋を意識して行動するなどちょっとした意識で代謝を上げていきましょう。

ビタミンAやビタミンEは糖化予防に効果的だと言われているので、積極的に摂ると良いそうです。

糖化に着目した、アヤナスなどのコスメも出てきています!(参考:アヤナスの口コミ!頬の毛穴に効果

5.ひ薄化

少し聞きなれないこの言葉ですが、簡単にいうと肌が薄くなるという状態です。

年齢とともに真皮層の肌細胞が衰えてくるため、その上にある表皮層も薄くなってきます。

なぜ年齢とともに真皮の細胞が衰えて、肌が薄くなってしまうかというと、その原因にあるのが、女性ホルモンです。

女性ホルモンは真皮にあるコラーゲンの生成を促進し、紫外線のダメージを受けにくくするといわれていますが、更年期を迎えると女性ホルモンの分泌が減ってしまうため、これらの働きが弱くなってしまうのです。

肌が薄くなることで紫外線や乾燥、大気汚染などの外的からのダメージを受けやすくなり、肌トラブルが起こりやすくなります。

そのため、肌の老化をさらに加速させてしまいます。

ひ薄化への対策

年齢によって起きてしまうこの現象を、止めることができませんが、その現象を緩やかにすることはできます。

コラーゲンやエラスチンとともに皮膚の構造を作るのがたんぱく質です。

そのタンパク質は20種類のアミノ酸を材料にして作られているため、アミノ酸を積極的に摂るのは良いことです。

また、乾燥はひ薄化を促進させてしまうので、ヒアルロン酸やセラミドなどでしっかりと保湿をしましょう。

ちなみに若い人にもひ薄化は起こることがあります。

ピーリングのし過ぎや擦り過ぎなどの間違ったスキンケアでひ薄化を起こしてしまうので十分に注意しましょう。

肌を老化させてしまう原因はさまざまです。

同じ年齢でも老けて見えるのは、これらのうちの何かの原因があるからなのです。

年齢による肌の変化はもちろんあるものの、正しいケアをすれば、 齢を重ねても美しい肌は実現できます。

ぜひ意識して、年齢以外の老化の原因を防ぐようにしましょう!

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