小説コスメディナ(3) 紫陽花の雨雫

小説コスメディナ(3) 紫陽花の雨雫

好きな花は何?って聞かれたら、一番に思いつくのは青い紫陽花(あじさい)。

紫陽花

あでやかに主張するような色ではないけれど、梅雨の曇り空のグレー色に静かに映える紫陽花は、とても美しいと思う。

雨上がりに雨の雫をたくさんのせながら、静かに、でも真っ直ぐにたたずんでいる紫陽花は、悲しみの涙にくれても、前に進んでいく女性のようにも見えた。

真夏の青空に咲く向日葵(ひまわり)のような、明るく輝く美しさもとても素晴らしいのだけれど、一方で、曇り空にこそ映える紫陽花もとても美しいと思うのだった。

悲しいとき、つらいときにこそあらわれる、人の魅力というのもあるのかもしれない。

小説コスメディナ過去作品


小説コスメディナ(1) 空花色の口紅


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小説コスメディナ(2) 黒色のペディキュア

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