アスタキサンチン
Date:2015/12/4
最近化粧品にも含まれているアスタキサンチンという成分。
魚類に多く含まれている成分でカロテノイドの一種です。
ここではこのアスタキサンチンがどのような成分なのか、化粧品の成分としてどのような働きをするのかをご紹介いたします。
アスタキサンチンとは?
アスタキサンチンは、富士フィルムが発売した「アスタリフト」のTVCMで耳にした方も多い成分かと思います。
トマトやニンジンに含まれるリコピンやβ‐カロチンと同じカロテノイドという色素の一種で、鮭、海老、蟹などに含まれており、自然界に多く分布している天然の赤い色素のことです。
鮭は生まれた時は白身の魚なのですが、川で生まれて海に移動して回遊し、産卵のために故郷の川を遡ります。
その過酷な運命と戦うためにアスタキサンチンを多く含むオキアミを餌にして、アスタキサンチンが筋肉に貯め込まれ、赤い身になります。
鮭は川に戻り、卵をうんで、アスタキサンチンを卵に引き継いで生涯を終えるのですが、浅瀬で強い紫外線にさらされてもダメージから卵を守ることができるのはこのアスタキサンチンがあるからです。
それぐらいアスタキサンチンは強いパワーを持っています。
アスタキサンチンの効果
アスタキサンチンはビタミンEの約1000倍以上、β‐カロチンの10倍以上ほどの強力な抗酸化作用があり、体のサビ取り物質と言われています。
コレステロールが酸化して悪玉コレステロールになるのを阻止し、動脈硬化の予防をしたり、血管が詰まるのを阻止する為心筋梗塞、狭心症の予防をしたりします。さらに、活性酸素により目の水晶体も錆びてしまいますが、そのトラブルに対してもアスタキサンチンは効果を発揮してくれます。
また、今までの抗酸化物質では脳にある血液脳関門という部分をほとんと通り抜けることができず、脳の神経に働きかけるものはほとんど見当たらなかったのですが、アスタキサンチンはここを通り抜けられる特別な物質であり、今世界中の機関から注目されている成分なのです。
肌にとっても有能な成分
アスタキサンチンは血液に乗って全身に行き渡り細胞を元気にするので、体自体も元気になり抵抗力がつくため、シミ・シワを防ぎ、ハリのある肌を保ってくれます。
また、メラニン色素が沈着するのを防ぐ働きもあると考えられており、その点でもシミ・ソバカスを防ぐと言われています。
オレンジ色が濃いものがアスタキサンチンの効果が高いと一般的には言われていますが、含有量をしっかりと確認しておきましょう。
副作用の報告はない
食品由来のため、過剰摂取による副作用の報告はありません。
ただし、全ての方にアレルギーが出ないということはありませんので、正しい量を使用し、トラブルを感じたら直ちに使用を中止し、皮膚科に相談しましょう。
参考サイト: 富士フイルムヘルスケア未来研究所「身体を守る赤いパワー スーパーカロテノイド アスタキサンチン」