エラグ酸
Date:2014/11/7
エラグ酸は、ザクロ・イチゴ・クランベリー・ラズベリー・ナッツ類・タラなどに含まれる、天然ポリフェノールの一種です。
中でもブラックベリーは含有量がナンバー1だそうです。このエラグ酸が美白にとってどのようにいいのか、どんな働きがあるのかを詳しくご紹介いたします。
高い抗酸化作用とシミ・ソバカスを防ぐ働きを持つ成分
エラグ酸は1831年に発見されたポリフェノールの一種です。
強い抗酸化作用を持っていて、糖尿病の予防、抗菌・抗ウイルス効果があるという報告がされています。そのため、サプリメントや食品添加物などの幅広い分野で使用されています。
そしてシミやソバカスを防ぐ働きもあるということから、美白成分として1996年に厚生労働省の認可を受けており、多くの医薬部外品美白系化粧品に配合されています。では、肌にはどのような働きがあるのでしょうか。
肌表皮にはメラノサイトというシミのもととなるメラニン色素を作る細胞があります。
そのメラノサイトの中にはチロシンという色素を作るのに必要な酵素「チロシナーゼ」が存在しています。
紫外線を浴びたり、外的刺激を受けたりすると、チロシナーゼの働きが活性化されてチロシンがメラニン色素を大量生産してしまいます。
エラグ酸はチロシナーゼの中にある銅イオンを奪い取る働きがあり、これによりチロシナーゼの働きを抑えてシミやソバカスを防ぎます。
また、紫外線やストレスなどにより活性酵素が発生すると細胞を酸化させてしまいます。
酸化すると肌に悪影響を及ぼしてしまうのですが、その害から守ろうとメラニン色素が積極的に生成されてしまいます。
この酸化を防ぐのもシミやそばかすを防ぐポイントとなりますが、エラグ酸には強力な抗酸化作用があるため、肌細胞が酸化してしまうのも防ぐことができます。
ポリフェノールはビタミンCと一緒に使用すると効果が増すと言われています。
エラグ酸が配合されている化粧品を使用する際は、ビタミンC(誘導体)が配合されているかも確認し、どちらも入っているものを使うとより良いかもしれません。
安全性は高いがアレルギーの方は注意
食物から取れるものなので、似た作用があるハイドロキノンよりも安全性が高く、炎症なども起こりにくいため、ハイドロキノンでトラブルを起こした人でも比較的安心して使用できます。
また、規制により高濃度では配合できないため,大きな肌トラブルになることはほぼありません。
ですが、原料がベリー系、マメ科、ナッツ類等の植物またはタラの実が一般的なので、これらに対する食物アレルギーをお持ちの方は、肌に付けた時に刺激を感じたりアレルギーが出たりということがあるかもしれませんので注意しましょう。