皮膚科医に聞いた!シミのスキンケアのポイント3つと治療法

一口に「シミ」と言っても、実はいくつか種類があり、大きく6つに分けることができます。

そしてシミによって、皮膚科での治療法が違うということをご存知でしょうか?

同じ治療をしても全く良くならない、むしろ悪化してしまうという場合があるので、注意が必要です。

シミの種類別の治療法や、スキンケア方法をまとめました!
6種類のシミそれぞれの特徴・原因について、詳しくはこちらの記事へ

 
また、最後に、一般的なシミのスキンケアで重要な3つのポイントもまとめています。

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ライター:riica

美容医療関係の会社で働いていて、美容部員の経験もあります。

勤務先に美容皮膚科医の先生がいるので、最新の美容医学の知識をお聞きしながら、正しい情報をお伝えします!

 

① 老人性色素斑

老人性色素班は、紫外線によって増えたメラニン色素がうまく排出されずにできるもので、一番一般的なシミです。

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皮膚科・美容皮膚科での治療法

老人性色素斑は病気ではないので、基本的に治療には保険が適用されません。自由診療という形で治療を受けることになります。

 

(1) レーザー治療

老人性色素斑を手っ取り早く取りたいという場合は、「Qスイッチルビーレーザー」や「QスイッチYAGレーザー」を使用してレーザー治療をおこないます。

これらのレーザーは特定の色に反応する波長を持っており、黒や茶色に反応するようになっているので、皮膚表面を傷つけず、効果的にメラニン色素を破壊することができます。

 
治療後はかさぶたとなり、1週間ほどすると剥がれていきます。

その後1ヶ月ぐらい経過すると、ピンク色だった肌がまた黒っぽくなることがあります。これは二次性の色素沈着と言われているものですが、3ヶ月ほどすると自然と消失していくことがほとんどです。

もし半年以上経っても残る場合は医師に相談しましょう。

 
これらのレーザーを使えば、薄い老人性色素斑なら1、2度の治療で完全に消えることがほとんどです。

強い治療のため、治療後は保護テープを貼ることが多いです。

 

(2) 光(フォト)治療

レーザーを受けるとカサブタになってしまい、どうしても目立ってしまいます。

それがイヤだ、困るという方でも受けられる治療として、レーザーより弱い光を使った光(フォト)治療があり、「フォトフェイシャル」「フォトRF」「フォトシルクプラス」といったマシンがそれにあたります。

 

これらのマシンに使用されているIPLやUPLといった光も、レーザーと同じく特定の色に反応し吸収される性質を持っています。

レーザーよりもマイルドな治療で、徐々にメラニン色素を分解していきます。

照射後、反応したメラニン色素がカサブタのように黒く浮かび上がってくることはありますが、日常の洗顔などで角質と一緒に剥がれていきます。レーザー照射後のカサブタほど目立つことはありません。

 

レーザー治療を受けた後はしばらくメイクができませんが、光治療の場合は、治療後すぐにメイクをすることができます。

また、治療後の保護テープも必要ありません。

 

(3) 内服薬、外用薬による治療

その他、「トラネキサム酸」や「ビタミンC」といった内服薬や、医療機関で取り扱える作用が強い外用薬を処方する場合があります。

 

ハイドロキノン

ハイドロキノン」は“肌の漂白剤”とも呼ばれ、強い美白作用があります。

メラニン色素の生成を抑制する働きと、メラニン色素を作り出すメラノサイト自体の数を減少させる働きがあります。

(参考記事:ハイドロキノン

ハイドロキノンは「トレチノイン」と一緒に処方されることが多いです。

トレチノインは角質を剥離して肌の生まれ変わりを促すので、今あるメラニンの排出を促してくれます。

そのため、ハイドロキノンとダブルで使うとより効果的なのです。

ただし、どちらも刺激が強く、肌が弱い方は合わない場合があります。

 

ルミキシル

ハイドロキノンが合わない方のために最近登場したのが「ルミキシル」という外用薬です。

ルミキシルはハイドロキノンの17倍もの高い美白作用があることが確認されており、アメリカ・カナダでは主流になってきています。

ハイドロキノンが肌に合わない方でも、ルミキシルは非毒性・非刺激性なので安心して使用できます。

 

トラネキサム酸

トラネキサム酸は内服薬だけでなく、外用薬もあります。

内服薬だと止血作用があるため、脳こうそくや心筋梗塞、下肢静脈血栓症などを患ったことがある方は使用できませんが、外用薬なら安心して使用できます。

トラネキサム酸はメラノサイトに働きかけてメラニンの生成を抑制し、炎症を抑える作用があります。

 

老人性色素斑のスキンケア

老人性色素斑ができる主な原因は「紫外線」です。

まずはメラニンを作らせないように、紫外線対策をしっかりと行いましょう。

 

うっかり日に焼けてしまったら、その日のうちに火照りを鎮めるため、冷やしたコットンやシートマスクなどでしっかりと肌を鎮静化させましょう。

肌が火照っていると刺激だと肌の細胞が認識し、メラニン色素を過剰に作り出してしまいます。日焼けをしたら一刻も早く冷やして肌を落ち着かせるのがシミを作らせないポイントです。

 

また、「ビタミンC誘導体」、「アスタキサンチン」、「アルブチン」などといった、美白有効成分をスキンケアに取り入れましょう。

美白だけではなく、保湿も大切です。うるおいのある肌は、バリア機能が正常なので紫外線ダメージを入れにくくなります。

 

「守る」「作らせない」というスキンケアが老人性色素斑のない肌へと導いてくれます。

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② ソバカス(雀卵斑)

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皮膚科・美容皮膚科での治療法

先天性のもので子供のころから悩みの方も多いソバカス。こちらも病気ではありませんので基本的に保険診療ではなく自由診療となります。

治療方法は老人性色素斑とほとんど変わりませんが、ソバカスは両頬に点在していて数が多いため、レーザーで治療すると顔中がカサブタだらけになってしまいます。

そのため、基本的には光治療を行うクリニックが多いです。子供の頃からあるので、根が深くて老人性色素斑よりも治療の回数がかかります。

 

ソバカスのスキンケア方法

ソバカスは先に述べた通り先天性のものであるため、消すことは難しいです。

美白成分の入った化粧品を使うことはもちろん悪いことではありませんが、それにより何らかの効果を求めてもほとんど現状維持と思った方が良いでしょう。

ただし、老人性色素斑と同じで紫外線を浴びると濃くなってしまいます

そのため、やはり紫外線対策や、美白有効成分を用いたメラニン抑制を徹底的に行うようにしましょう。

 

③ 肝斑

肝斑はホルモンの影響で生じるといわれている左右対称のぼんやりとしたシミです。

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皮膚科・美容皮膚科での治療法

ホルモンジミとも呼ばれ、主に女性ホルモンが関与していると考えられる肝斑。

こちらも基本的には自由診療となるため保険適用外です。

 

肝斑はとても厄介で、刺激を与えると他のシミよりも反応が強く、どんどん濃くなっていってしまいます。

そのため、レーザー治療も強いレーザーや光などは当てられず、弱いパワーで肌の代謝を上げながら肝斑を薄くしていくQスイッチYAGレーザー(レーザートーニング)を使用して治療します。

低出力のレーザーなのでダウンタイム(治療後、肌にカサブタができることや生活の制限)もなく、すぐにメイクができるので気軽に受けられる治療です。

 

その他、肝斑に有効的だと言われているのが内服薬の「トラネキサム酸」です。

肝斑が発現するのに影響があると考えられているのが、タンパク質分解酵素「プラスミン」という成分です。

プラスミンはメラノサイトを刺激する物質の1つですが、このプラスミンの働きをブロックする作用がトラネキサム酸にはあるので、肝斑の発現を抑えられると考えられています。

もちろん老人性色素斑にも有効ですが、肝斑にとても効果的だということで皮膚科ではよく処方されます。

 
肌のメラニン色素を抑えて排出を促すために「ハイドロキノン」や「トレチノイン」などを処方することもありますが、気休め程度でそれだけでは薄くはなりません。

 

肝斑のスキンケア方法

肝斑のスキンケアとして一番気を付けなければいけないことは「摩擦」です。

どのシミにも摩擦はよくありませんが、肝斑は特に摩擦の影響を受けやすく濃くなりやすい性質があります。

そのため、何をするにもとにかく擦らないこと、メイク落としは肌なじみがいいジェルやクリームタイプ、洗顔はしっかり泡立てて泡洗顔、その後の化粧水や乳液なども擦らないように優しく塗布するようにしましょう。

 
たるみやシワ予防にマッサージをする方もいらっしゃると思いますが、肝斑がある箇所は避けるようにしましょう。

また、もちろん紫外線対策も忘れずに行いましょう。

 

④ 脂漏性角化症

脂漏性角化症は、イボのように隆起したシミです。

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皮膚科・美容皮膚科での治療

良性腫瘍でもある脂漏性角化症。老人性色素斑が突起してきて、これになる場合もあります。

 

脂漏性角化症は保険が適用されるものです。

適用される治療内容としては「液体窒素による凍結療法」、「電気メスや金属メスによる外科的手術」です。

 
液体窒素での凍結療法は、患部に液体窒素を当てて肌を凍結させます。

そうするとかさぶたになり、1~2週間ほどで取れる時に脂漏性角化症も一緒に除去されるという仕組みです。

数回かかる場合があり、また炎症による瘢痕が残る可能性があるため、顔にはあまり使用されません。

外科的手術はその名の通り、メスを入れて患部を切除します。範囲が広い場合はこの方法を使うことがあります。

 
保険が適用される治療は、金額は安く済みますが跡が残る可能性が高いです。

 

やはりキレイに取りたいという場合は保険適用外になりますが、レーザーでの治療がオススメです。

炭酸ガスレーザー」というホクロやイボに使われるレーザーで盛り上がった部分を削っていきます。

液体窒素よりも削る深さを調整できるため、小さなものでもキレイに除去できます。

顔の治療にも適していて、傷跡もほとんど残りません。

 
色素がある場合は炭酸ガスレーザーで削るだけでは除去できないので、老人席色素班に用いるQスイッチルビーレーザーを併用して、メラニン色素を破壊します。

 

脂漏性角化症のスキンケア方法

スキンケアで脂漏性角化症は改善することはできません。しかし、日頃のスキンケアで脂漏性角化症を予防することはできます。

 

脂漏性角化症は紫外線を浴びることで悪化していきます。

他のシミと同様、紫外線対策を忘れずに、また、肌の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れていると角質がたまりやすく、角化しやすくなるため、適度にピーリングを行うのも良いでしょう。

 

⑤ ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

成人になってから現れる、灰色や青みがかった痣です。他のシミとちがって、表皮でなく真皮にメラニンがあるもので、遺伝的な要因も関係していると考えられています。

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皮膚科・美容皮膚科での治療

ADMはシミに見えますが、厳密にはアザの一種です。

アザは保険が適用になるものが多いのですが、ADMはほとんどのクリニックで保険適用外になっています。

後天性だからなのか、そのあたりは定かではありません。

 

一部のクリニックでは太田母斑として保険治療を行っているようなので、来院前に確認しておくとよいでしょう。

 

ADMは肌の奥の方にある真皮層にメラニン色素があるため、強めの治療を深い部分まで行わないと解消できません。

そのため、「Qスイッチルビーレーザー」「Qスイッチヤグレーザー」を用いてしっかりと奥のメラニン色素を破壊していきます。

 

基本的には老人性色素斑と同じ経過を辿りますが、浅い老人性色素斑と比べると根っこが深いため、必ず数回治療が必要になります。

 

また、老人性色素斑や肝斑と見間違えやすく、経験豊富な医師でないと判断を間違えて効果が無い治療をしてしまいがちなのがこのADMです。

熟練の医師に相談するのが良いでしょう。ちなみに、光治療は全く効果がありません。

 

ADMのスキンケア方法

ADMに効果があるのはレーザーのみです。

スキンケアでは紫外線を予防して悪化させないということぐらいしかありません。美白化粧品を頑張って塗りたくっても何も変わらないでしょう。

ADMの原因は真皮層にあり、化粧品の成分のほとんどは表皮までしか届かないため、他のシミは予防できてもADMはできないのです。

とにかく紫外線は徹底的にカットするように心がけましょう。

 

⑥ 色素沈着

ニキビなどの炎症のあとに残る炎症性色素沈着や、日焼けをくりかえすことで肩や背中にできる花弁状色素沈着があります。

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皮膚科・美容皮膚科での治療

色素沈着は炎症がまだ残っているかどうかで治療方法が変わります。

 

赤みがある場合はまだ炎症が治まっていない状態なので、まずはその状態を鎮静化させます。

炎症止めのお薬を使用するのが一般的です。

 

炎症が落ち着いて茶色っぽくなってきた場合はメラニン色素が増えているので、その色素を排出させる治療を行います。

 

色素沈着が軽い場合は自然と消失することもあるので、それを促す「ソフトレーザー」というマシンを用いて代謝を上げていきます。

痛みは一切なく、ダウンタイムもありません。

 

もし、老人性色素斑のように濃くなってきている場合は放っておいても消えないことが多いので、「フォトフェイシャル」「フォトシルクプラス」「フォトRF」などの光治療を行います。

 
また、症状がひどくない場合は「ハイドロキノン」「トレチノイン」などを使用して肌の代謝を上げてメラニン色素を排出していきます。

炎症性色素沈着も花弁状色紙沈着も治療の仕方は同じです。

 

色素沈着のスキンケア方法

炎症が起きないようにすることは第一です。

炎症をおさえる成分の入った化粧品を使ったり、肌に刺激を与えないようなスキンケアをして、また、紫外線対策は意識的に行いましょう。

 

定期的にピーリング化粧品を使用し、メラニンを含んだ古い角質をためないようにすることも、色素沈着を防ぐために重要です。

ただし、強すぎるとかえって肌にダメージを与えてしまうので注意しましょう。

 

 

シミのスキンケアは、紫外線対策、美白有効成分、そして保湿

シミのスキンケアで一番重要なのはやはり紫外線対策です。

天候に限らず、日焼け止め効果のある化粧下地をつかう、帽子や日傘などをつかうなどして、しっかり紫外線によるメラニン活性化を防ぎましょう。

また、ビタミンC誘導体など、メラニン活性化をふせぐ有効成分がふくまれた美白化粧品を選びましょう。

 
そして、美白成分配合の化粧品を使うのももちろんなのですが、実はさらに大事なのは保湿をしっかりしてあげることです。

保湿をしていれば肌のバリア機能が安定し、紫外線や外的刺激に負けない肌になります。

自身でできることはしっかりと行い、シミのないクリアな肌を目指しましょう!

 
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